HACCPに基づいた衛生管理手法を導入することで義務を果たすことになりますが、認証の義務はないけれどもHACCP認証を得ている会社出なければ取引をしない企業や認証を持つ会社との貿易を行う海外の会社などがあることからも、認証を受けておくとこのような会社との関係性を作ることができたり、従来不可能とされていた海外企業との繋がりを構築できるなどのメリットもあります。また、第三機関による審査を受けることになるので、自社では分からない気付くことがなかった部分への指摘を受けることもあるので、導入時点での管理項目をより妥当性が高い条件下で設定することも可能にします。原材料から食品を製造するメーカーや運搬業者、食品を取り扱っているスーパーマーケットや飲食店など、フードチェーン全体でのやり取りが生まれる、上手にコミュニケーションを図れるようになるとこれが最終的に消費者の安心に繋がることもあるわけです。HACCPの認証は取得しておくと様々なメリットになることからも、第三機関からの審査を受けてみたい、このように考える経営者も多いかと思われますが認証を利用するためには費用や手間がかかるので、それについて把握することが大切です。

なお、HACCPの認証取得に要する時間ですが、これは事業規模や審査機関などにより変わるけれどもプランの構築のための期間として約半年、審査を受けるまでの間は仮運用となり約3か月を考えておくと良いでしょう。初回の審査までは約2か月で改善措置に1カ月を要した場合はトータル1年を目安に考えておきます。