飲食業界で働いている人はもちろん、食品業界にはHACCPの導入が求められていてそれに準拠した形で食料品の提供をしなければならない、このような義務があることをご存じの消費者も多いのではないでしょうか。飲食店は、様々な食品業界の中で食中毒の発生率が高い業種であり、HACCPを導入することで食中毒のリスクを限りなくゼロに導くことができるといわれています。飲食店向けの衛生管理計画は、一般的衛生管理のポイントと重要管理のポイント、2つに分類を行って各項目について従業員全員がその計画の内容や意味を正確に理解すること、その上で実践することが求められます。そのため、飲食店などでは衛生管理計画を立案した後はその計画を立てたスタッフが他の従業員に対して指導やアドバイスを行う形になるので指示を受けた人々はその説明に対しての理解が必要になります。

例えば、原材料の受け入れ確認は食材を仕入れた後に必ず実行しなければならない確認事項で、HACCPは「いつ・どのように・問題があったとき」といった３つの項目を必ずチェックするなどが求められます。なお、原材料の受け入れ確認は主に原材料の納入のときに実施されるものになるけれども、これは別のタイミングがある場合にはその項目を追加する必要があります。管理計画を立てるときなどテンプレートを使うのがおすすめですが、お店によりやり方などが異なるのでテンプレートをそのままつかえるわけではありません。それぞれの項目を分析しながら必要な内容に置き換えると良いでしょう。