機械設備に付随している温度計は製品の製造や加工、施設内の室温調整を正しく行うのに必須です。そのため、誤作動が起きると重大なトラブルに至る可能性があることから、数多の設備の中でも特に注意が必要と言えるでしょう。温度計の誤作動は多くの場合、連動するセンサーの異常が原因です。センサーが音頭を検知して温度計に表示する仕組みになっていますが、検知機能に問題があると誤った数字が算出されてしまいます。

センサーの異常は機器の故障よりもむしろ、汚れの付着による誤作動が多数を占めます。わずかな埃や水滴が付着しただけで正確な検知ができなくなることも珍しくありません。センサーへの汚れの付着は頻度が高く、見落としやすいことから設備関係のトラブルでは件数が多いとされています。このようなトラブルを防ぐにはこまめな点検と精巣がもっとも効果的です。

見た目は綺麗でも微量の汚れで誤作動を起こすことがあるので、定期的に清掃を行って清潔な状態を維持することを忘れてはいけません。故障による温度計の誤作動は放置しても自然に直るものではないので、早急に新品への交換が必要になります。その際、温度計とセンサーのどちらに問題があるかを確認することが重要です。多くの機械設備は表示機器よりも検査機器を消耗品と見なしていることから、耐用年数を確認したうえで随時交換することを心がけます。

耐用年数以内であっても明確な不具合が確認できる場合は速やかに交換しなければいけません。