HACCPにおけるプロセスアプローチの実践について

欧米諸国などの場合、多品目の食品を製造する工場などの場合は、ある程度製品をグルーピングするといいます。これは、1品目ごとにHACCPの計画を作成する上で現実的な計画が立てられない、もしくは立てにくいためです。外食産業でもHACCPによる取り組みが義務になっているわけですが、大胆に3つのプロセスとグループに分けておけば計画が立てやすくなると同時に現場のスタッフが食品衛生のフローをやりやすくできる、これにより作業効率を下げることなく安全な衛生管理ができるメリットへと繋げられます。細菌が増える危険温度帯を何度通過するのか整理する、その結果グループを3つに分類することで危険危惧を見極めることが可能になって来ます。

この考え方も欧米のリテールHACCP基準で使用されるもので、温度帯で殆ど細菌が増える心配がないものはグループとは別枠で考えることも大切です。3つのグループに分類したとき、全てのメニューは細菌が殆ど増えないグループではなく1~3の何れかの組み合わせになる、これはファミリーレストランで実際のプロセスを記述すると一つのファミリーレストランメニューといった製品群にまとめることも可能です。カツカレーなどを例にすると、とんかつおよびご飯は当日作るのでグループ2、カレーのルーは前日から仕込みを行うのでグループ3、付け合わせのラッキョウや福神漬けは加工品をパックから直接取り出して添える形になるのでグループゼロ(細菌が増えないもの)などのように分類できます。

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